認知症と間違われやすい主な症状

認知症認知症と間違われやすい主な症状



認知症といっても、原因となる病気はたくさんあります。また、その状態も多様です。認知症と異なる病気であっても、同じような状態を示すことがあります。このような病気・状態のなかで特に間違われやすいのが「せん妄」と「うつ状態」です。「せん妄」や「うつ状態」は適切な治療を行うことで改善するので、これらと認知症の区別は大変重要です。


【認知症と間違われやすい状態】
主な特徴 認知症との違い
加齢によるもの忘れ
  • 人の名前が思い出せないことがたまにある
  • 度忘れをする
  • ある体験の一部を忘れる(一昨日の味噌汁の具を忘れた、昨夜のTV番組の俳優のフルネームを度忘れした、など)
  • ある体験の一部を忘れる(認知症では、食事をしたことそのものを忘れるなど、ある体験の全部を忘れる)
  • もの忘れはあっても日常生活に支障はない
  • 時間や場所などがわからなくなることはない
  • きわめて徐々にしか進行しない
うつ状態
  • 抑うつ気分がある(気持ちが沈む、楽しくない、気力がわかない)
  • 意欲が低下する(何もしたくない)
  • 不安な気持ちや焦燥感が強い
  • 不眠や倦怠感がある
  • 抑うつ気分が継続する
  • 会話によるコミュニケーションは支障なくできる
  • 記憶は正常
  • 自殺願望を伴う場合があるので認知症との鑑別が重要(認知症とうつ状態が併発していることもあるので注意が必要です)
せん妄
  • 幻視がある(壁に虫が見える、体に昆虫が付いているのが見える)
  • 不安や焦燥感があり、落ち着きがない
  • 軽い意識障害があり、ぼんやりとしたり、返答に時間がかかったりする
  • 症状、状態が始まった時期を特定することができる(何月何日の夜から、など)
  • 夜間に増悪することが多い(夕刻から夜にかけて症状がひどくなる)
  • 記憶の障害はそれほどでもないが日常生活に支障がある
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