はじめて受診される方
Firts consultationはじめて受診される方
初診においては、診断にもよりますが所要を約40分程度みてください。
心理テストやカウンセリング、処方箋発行や会計を含めますと少しお待ちいただく場合もございます。
初診においては完全予約制です。
当日ご予約なしでお越しいただいてもお断りすることがございます。ご容赦くださいませ。
事前にお電話くださいませ。
保険証の提示について
- 初診の際は保険証・医療証等を必ずお持ち下さい。 保険証の確認が取れない場合は保険診療として取扱う事ができません。また、保険証のコピーもお取り扱いしていません。(自費診療扱いとなります。)服薬中の薬があれば、そのお薬と薬剤情報提供書をお持ちください。
- 他の医療機関に通院中の方は、紹介状をお持ちください。その際、血液検査などの検査結果等があれば、そのコピーもお持ちください。
- ご予約時間の少し前に来院し、症状などを問診表に記入してください。 問診表を印刷して予め記入し、初めてご来院の際にお持ち頂ければそのままご利用になれます。
費用について
初診時の診察料は、2,500~3,000円くらいです。薬代、検査代などは別途必要です。
- 当院では、厚生労働省の指導による「医薬分業」制度に沿い、外来患者さまのおくすりについては全面的に病院が発行する『院外処方せん』により、調剤薬局(保険薬局)で受け取りをお願いしております。お近くの調剤薬局を紹介させていただきます。
About treatment当院の治療について

不安障害(パニック障害・社交不安障害)感情障害(うつ病・躁うつ病)を中心として、職場や家庭などでのストレスにより引き起こされるストレス障害(適応障害)、睡眠障害、いわゆる自律神経失調症や更年期障害、心身症などを対象に専門的な治療を行います。
- 初診、再診ともに完全予約制とし、
待ち時間をできるだけ少なくするように努めています。 - 入院施設やカウンセリング施設とも密に連携をとり、
総合的な治療サービスの提供を目指します。
連携病院・施設
主な治療について
精神疾患の原因としては、
主として3つの要因があります。
- 生物学的要因
- 心理的要因
- 環境要因
当院ではこれら3つの要因に対し、総合的なアプローチ行えるような体制を整えるよう努力しています。 具体的な対応は、主に下記のような治療方法となります。
① に対し、薬物療法、②に対しては、精神療法、③に対し、社会環境調整(ソーシャルケースワーキング)の手法を取り入れてまいります。
-
薬物療法
例えばパニック障害であれば、ノルアドレナリンという脳内の物質が増えていることがわかっております。
この状態に対し、ノルアドレナリンの活動性を落とす、セロトニンという脳内物質の利用率を高めるSSRIという薬を投与することで症状の改善を図ります。このような形で抗うつ薬(SSRI・三環系・四環系など)、抗不安薬、睡眠薬、気分調整薬、抗精神病薬などの薬を、調整することでさまざまな状態に対応してゆきます。
また、薬物療法の間に、薬の副作用を出さないよう、処方は必要最小限にするとともに、調剤薬局ともよくとも連携して対応してゆく方針です。 -
精神療法
不安や悩みを誰かに話すと、精神的負担を減らせることがあります。これは、「言語化」と呼ばれているもので、口に出して言葉にすることで漠然と広がっている不安要因が、ある程度具体化され自身でその原因を受け入れやすくするためです。
自分の中では解決できない問題を他人と話し合うことで整理して、解決の糸口を見つけられる場合もあります。
混乱した状況では誰しも冷静な判断ができず、視野が狭まり、袋小路に陥っていることが多いものです。
悩みの原因を一緒に考え、解決点を見つけて行くやり方が、精神療法の基礎となのです。また、パニック障害の患者さんの中には、電車に乗れなくってしまう人もいます。
これはパニック障害の病気の症状というより、パニック発作の2次的な影響によるものです。
つまり、電車の中でパニック発作(急に不安になり、動機や息苦しさが出てきてしまい、死の恐怖を感じる発作)が起きた時は、電車に乗ったことが発作の原因と考えてしまいがちですが、実際はそうではありません。パニック発作というものは、大脳の扁桃体と呼ばれる場所が過敏なために起こるもので、電車とは直接関係ないのです。
しかし、本人にとっては電車の中で起こった発作なので、電車に原因を求めがちです。
これは「誤った学習」と呼ばれるもので、どこが誤っているかを検証し、修正してゆく必要があります。この修正には、認知療法・認知行動療法と呼ばれるものが有効です。人前で話すことで、強い緊張を感じ、生活に支障をきたしている人(社会不安障害)には、行動療法・暴露療法が有効です。
リラクゼーション法(呼吸法・筋弛緩法など)と呼ばれるものを学び、日常生活の中で使いながら、生活上の問題に対応しながら問題事象に対抗し、徐々に自信を高めてゆく「自己認知の向上」方法です。
このように適切に用いられた精神療法は、精神面の問題を解決することにおいて、薬物療法と同じぐらい有益なものと考えております。 -
環境調整(ソーシャルケースワーキング)
精神的な問題が生じる場合、自分自身の問題以外に、生活や職場の環境の影響は少なくありません。
ただ、本人が何をストレスと考えているのかと、実際の環境上の問題は必ずしも同じでないことがあります。
いじめられた子供が、不登校になる原因が“いじめ”そのものだけでは無く、親や教師に自分の悩みを正確に理解してもらえていないことにあることもありました。
上司の苦言がストレスと感じていた患者さんが、実際はうつ病のためストレスへの受容性が下がっていた例もありました。(普通の状況では、耐えられるストレスが、うつ病の場合耐えられないストレスになることはよく見られることです。)また、安易に休養(休職など)を与えることは、職場への復帰が難しくなることもあり、就業を続けながら治療を行ったほうが良いこともあります。
抑うつ状態の患者さんを、安易に入院させた場合、退院の際に問題が起こることもあります。(退院の日が来ると調子が悪くなり、なかなか退院出来ないなど。)
極端な話では、戦争神経症になった兵士は、後方に移送されそこで治療した場合、二度と前線へは帰れないと言う報告もあります。このように、環境調整にも原因との因果関係判断や、どこまで、またどのくらいの期間環境を変える必要があるかは、なかなか難しい問題です。
ストレス環境が原因で精神的な問題が生じた場合も、是非ご相談ください。環境調整の必要の有無も合わせ、アドバイスをさせていただきます。