認知心理学の権威、エリザベス・ロフタス(とキャサリン・ケッチャム)による衝撃的な名著『抑圧された記憶の神話(原題: The Myth of Repressed Memory)』について、そのエッセンスを分かりやすく抄訳・要約します。
この本は、1990年代にアメリカで社会問題となった「回復された記憶(長年抑圧されていたはずの性的虐待の記憶が、セラピーを通じて突然蘇る現象)」に対し、科学的なメスを入れた一冊です。
エリザベス・ロフタスの主張は、素晴らしい内容でした。しかし『抑圧された記憶の神話(原題: The Myth of Repressed Memory)』の出版当初は、「記憶戦争」とまで揶揄されるほどの、批判の嵐に巻き込まれてしまいます。(この点は、コラム:ロフスタ:記憶論争に、詳しく記載しております。)
しかし、エリック・カンデルを中心とした脳科学者の業績により、ロフスタの主張は証明されることとなります。(この点は、コラム:曖昧な記憶とその証明に、詳しく記載しております。)
そして、司法面接を産み出し、アメリカ司法論すら変えるに至ったのです。(この点は、コラム:ロフスタが変えた司法~司法面接創設~、に詳しく記載しました。)