認知症ともの忘れの違い
認知症認知症ともの忘れの違い
脳の神経細胞の減少や機能の低下によっておこります。
年齢を重ねるうちに「もの忘れが増えてきたな」と思う方は多いのではないでしょうか。これは脳の神経細胞の減少という免れることのできない老化現象の影響で、誰にでもおこる「もの忘れ」です。
このような、通常の老化による減少より早く神経細胞が消失してしまう脳の病気、これが『認知症』です。
認知症は、はじめのうちは歳のせいによるもの忘れとの区別がつきにくい病気です。大きな違いの一つとして、認知症は体験のすべてを忘れてしまうのに対し、歳のせいによるもの忘れは体験の一部を忘れているという点があげられます。
【老化によるもの忘れ】 | 【認知症のもの忘れ】 |
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体験の一部分を忘れる | 体験の全体を忘れる |
記憶障害のみがみられる (人の名前を思い出せない、度忘れが目立つ) |
記憶障害に加えて判断の障害や実行機能障害(料理・家事などの段取りがわからなくなるなど)がある |
もの忘れを自覚している | もの忘れの自覚に乏しい |
探し物も努力して見つけようとする | 探し物も誰かが盗ったということがある |
見当識障害はみられない | 見当識障害(時間や日付、場所などがわからなくなる)がみられる |
作話はみられない | しばしば作話(場合わせや話のつじつまを合わせる)がみられる |
日常生活に支障はない | 日常生活に支障をきたす |
きわめて徐々にしか進行しない | 進行性である |
東京都高齢者施策推進室「痴呆が疑われたときに―かかりつけ医のための痴呆の手引き」1999より引用・改変